何度も何度も、でも表現を変えて言い回しを変えて。

人は、自分が見たいものしか見えない。
聞きたいことしか聞こえない。

全く同じ話を聞いたとしても、
それを聞く日によって、聞こえる部分が違う。
印象に残る部分も違う。

それは、そのときの自分が必要としているものだけが聞こえてくるからだと思う。

毎日通る道、毎日同じ景色のはずなのに、
ある日ふと、これまでは目に入らなかったお店に、
気が付くことがある。

それは、そのときの自分が必要としているものだけが見えているからだと思う。

だから、
何か伝えたいことがあったとして、
それを1回言っただけでは、
相手とのタイミングが合わなければ相手の意識の中には入らない。

でもだからと言って、何度も同じことを言っていたら、
相手も嫌になるし、
逆に耳に入らなくなってしまう。

言い回しを変えて、表現を変えて、
何度も何度も伝えていくことで、
伝わる瞬間がくるのだと思う。

私が高校生の頃、
ふらふらっとウィンドウショッピングをしていると、
とってもとってもかわいいコートを見つけたことがありました。

すごく欲しい。
でも、お小遣いなんかでは買えない。

ということで、
母親にお願いしたんです。

私「めっちゃかわいいコートを見つけたんやけど。」

母「ふーん。」

私「めっちゃほしい!」

母「ふーん。」

私「買って!」

母「あかん。」

私「でも絶対ほしい。買って!」

母「あーかーん!」

これを何回続けても、絶対に「うん」とは言いません。

そこで、

私「今持ってるこの服に合うコートがなくて。
でも、あの見つけたコートなら、すんごく合うと思うねん。」

母「そう。」

私「今持ってるコート、けっこう古くなってきてしまって。」

母「そうやねぇ。」

私「今度、友達と○○に行くから、そのときにあのコート着て行きたいな。」

母「じゃあ、買ってあげる。」

ちょっと端折りましたが、
いろんな伝え方をすることで、
母に伝わるポイントがあったんです。

伝えたいことは同じだけれど、
それをいろんな伝え方で伝える。

言葉以外で伝える方法もあるかもしれないですよね。

相手は自分とは違う人間だから、
自分と同じ考えではないし、
自分と同じポイントが響くわけでもない。

それなら、
いろんな伝え方をしないと伝わらない。

何度も何度も、
でも
違う表現で、
違う言葉で、
違うやり方で、
伝える。

相手に伝わるポイント探しを、
日々やっていきたいですね。